石榴車站

台湾には歴史建築物がかなりたくさんあり、うっかりすると見過ごしてしまいそうなものもあります。
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全然手入れされておらず、廃墟のようにしか見えないこの建築物。
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実は日本統治時代の明治38年(1905年)に「石榴班驛」として開業し、100年以上の歴史を持つ駅なのです。現在の駅舎は昭和16年(1941年)に建てられました。簡潔ながらも和風の純木造建築が採用されています。当時は近くで採掘された砂利を運び出すために支線もあったそうです。
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今でも使われている駅なのですが、開放されているのは待合室部分のみです。駅員宿舎部分はトタン板で囲われ、立ち入りできないようになっています。
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線路やプラットフォームはちゃんと整備されています。小さな駅ですが台湾北部と南部を結ぶ鉄道幹線、台鐵(台湾国鉄)「縱貫線」上にある駅なのです。
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内部の掲示もかなり古さを感じさせます。写真は空襲時の避難経路です。冷戦期は中国からの空襲が充分に考えられる国際情勢だったのです。
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「乗車後に自主的に精算を申し出てください。」という案内です。現在は駅員がいない無人駅となっています。
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駅の近くにも駅と同じころに建てられた駅員用の宿舎があるのですが、荒れ放題で背丈の高い草木に囲まれ、近づくことすら困難です。駅も含めて保存運動が行われているものの、駅そのものも撤去の予定があり、ひょっとしたら数年後には見られなくなるかもしれません。

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