Computex Taipei (台北国際コンピューター見本市) 2013の期間中に、台北・南港にある軟體園區(ソフトウェア団地)で開かれた「台湾ビジネスカンファレンス」にて台湾ベンチャー企業のプレゼンの通訳を行いました。

毎回通訳をやっていて思うことも併せて、ここで私が通訳側に立って思ったことをまとめたいと思います。

通訳者の理解以上には相手には伝わらない

急な依頼だったのですが、プレゼンを行う台湾ベンチャー企業各社さんとはプレゼン前に場所を見つけて最低30分ほど事前打ち合わせを行いました。正直、通訳がプレゼンを理解できなければ、その内容は間違いなく相手には伝わりません。

つまり、意味も分からないまま右から左に翻訳は不可能です。もし通訳がプレゼンの内容を理解していなければ、相手に伝わる内容はほぼゼロだと考えた方が良いと思います。

聞き手に合わせて話し方は変える必要がある

例えば「ZigBee(ジグビー)」という無線通信規格を採用した製品を紹介するプレゼンがあったのですが、日本ではZigBeeは余りなじみがないうえ、参加者も決して無線技術に詳しい達には見えませんでした。

でもZigBeeの特徴が分からないとプレゼンの意味がありません。そこで事前に了解をもらったうえで、私の方で2~3分ほどかけてZigBeeの解説を独自に行いました。

話し手にとっては当たり前のことでも、聞き手にとってそうでないことだってあります。またプレゼンをする人が実はプレゼンが得意でない場合もあります。そういったところまで上手く補えると通訳としては「良い仕事したな」と思えます。

その場だけ取り繕おうとする通訳が一番最悪

その場だけ取り繕おうとする通訳が一番最悪だと私は思います。中国語と日本語を両方聴くと意味が逆になっていたりします。両方事情が把握できないのを良いことに通訳が適当に丸め込もうとすると、何のために会議やプレゼンをやっているのかわかりません。

もし分からなければ、説明を求めるくらいの慎重さがあれば、分かりやすく説明するとか、図を書いて説明するとか色々な手が打てるし、間違っていても直ぐに修正できるのですが、こういうときに懸命になる通訳さん多いです。その懸命さは必要ないと思うんだけどな・・・

通訳に能動的にプレゼンしてもらえるくらい教える

言葉が通じない以上、相手が聞くのは通訳者の話になります。技術面だったら原理的な部分、製品の魅力、他社との違いなど、背景まで掘り下げてしっかり通訳者に理解してもらい、自信をもって話をしてもらう必要があります。

※2012年7月25日の記事に大幅加筆しました。

(2013年7月15日 更新)

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