(Wikipediaより)

携帯電話の番号が日本語で言えない

ある日、台北市内のとあるお店にて・・・相手も台湾で長く働かれている日本人だったので、珍しく日本語でやり取りを進めていたときのこと・・・

店:携帯の番号いただけますか?
私:え~っと・・・

そう、台湾にいると自分の携帯電話の番号は中国語でしか伝えたことがないので、頭の中で「中国語→数字→日本語」という変換が必要となるのです。

私だけかと思ったら・・・

でも、私が詰まっているのを見た、次の瞬間・・・

店:あっ、中国語でもいいですよ。
(双方爆笑)

私だけだと思ったら、そうじゃなかったんですね。わかってもらえてうれしかったです。

番号は発音で記憶している?

例えば、1350000を「ひゃくさんじゅうまん ごせん」と桁を区切って言う場合は日本語でも中国語でもスムーズで、何の違和感はありません。

でも携帯電話の番号のように1350000を「いち さん ご ゼロ ゼロ ゼロ ゼロ」と数字を羅列した場合は、日本語で覚えたものは日本語、中国語で覚えたものは中国語でないとスムーズに口から出てきません。

先ほども触れたとおり、もし中国語で覚えている番号を日本語で言う場合は「中国語→数字→日本語」という作業が必要、逆もまたしかりです。

番号の桁数が増えれば増えるほど大変

自分の車のナンバー、6桁ですら、先ほどの「中国語→数字→日本語」変換作業はスムーズにいきません。

次は自分の会社の「統一編號」、8桁。会社名義で領収書(厳密には日本で言う消費税のインボイス)を切る場合に書いてもらう、会社の納税者番号のようなものですが、そもそも日本は「統一編號」なく、日本語で伝えた経験すらないので、厳しい。

最後は、台湾の携帯電話の番号、10桁。幸い何度かチャンスはあったので、変換作業は何とかなりますが、時間がかかるし、正しい番号を言っているかどうか、なぜか自信がもてないです。

桁数が増えてくると、中国語の記憶を元に、紙にメモする or PCで打ってから、日本語で読むほうが正確で早いです。

記憶の引き出しは日本語と中国語で別?

文献を見ると、記憶の第一歩は情報を「人間の記憶に取りこめる形式」に変換することで、「符号化」と呼ばれるようです。

もしアラビア数字が「人間の記憶に取りこめる形式」であれば、同じ番号を日本語で言っても中国語で言っても問題良さそうな物ですが、どうもそうではないようです。

「1350000」という番号であれば、脳内では「いち さん ご ゼロ ゼロ ゼロ ゼロ」と日本語で記憶されている感じがします。台湾で生活している場合、番号は中国語で言う場合がほとんどです。よって自然に「イー サン ウー リン リン リン リン」と中国語で記憶されることになります。

そして、「いち さん ご ゼロ ゼロ ゼロ ゼロ」「イー サン ウー リン リン リン リン」この2つの記憶は、脳内では分かれている、つまり記憶の引き出しは日本語と中国語で別である、こう考えると自分自身の経験も合理的に説明できます。

専門家にも話を聞いてみたいところですが、人間の脳の働きというのも非常に面白いものですね。

※参考資料:
記憶(財団法人東京都医学研究機構 東京都神経科学総合研究所)
記憶(Wikipedia)

(2013年1月5日 更新)

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