北投・地熱谷(地獄谷)

北投・地熱谷(地獄谷)

台北・北投温泉の源泉の一つ「地熱谷」です。上から見るとエメラルドグリーンでとても綺麗に見えますが、水温は90度に達し、昔は落ちてやけどで死ぬ人も少なくなかったことから、日本統治時代は「地獄谷」と呼ばれていました。

北投・地熱谷(地獄谷)

近くで見ると湯気がもくもく上がり、水温が高いのが見て取れると思います。まさしく「地獄谷」ですね。昔はここで温泉卵を作っていたらしいのですが、安全のため柵ができ、温泉卵を作ることも禁止になりました。

北投温泉はラジウム・硫黄を多く含んでおり、地熱谷だけでなく、温泉街一帯で硫黄のにおいがします。また日本統治時代にラジウム分を含む鉱石がこのあたりで発見され、当時は新鉱物ということで北投石(Hokutolite)と命名されました。

現在は重晶石と硫酸鉛鉱が溶け合った「含鉛重晶石」というもので独立した種類の鉱石ではないと判明していますが、北投石の貴重さは変わらず、台湾でも日本でも採取禁止などの保護措置が取られています。

大きな地図で表示

この記事はパングーの中の人が書きました。気に入ったら「いいね!」or「フォロー」をお願いします!

パングーは「小さく始める台湾ビジネス」を掲げ、台湾ビジネスのサポートを行っています。