自分をマーケティングするお!

自分をマーケティングするお!

うちの会社は吹けば飛ぶような零細企業なので、人を雇うどころではないのですが、就職活動中の学生の方からご連絡いただきました。ウェブを見ていただき興味を持っていただいたのは大変嬉しいです。重ねてになりますが、この場でも篤くお礼申し上げたいと思います。

日本と海外を繋ぐ仕事≠国際交流?

私も若いころは「日本と海外を繋ぐ仕事がしたい」と思っていました。でも実際には日本国内で仕事をしていました。当時は「日本と海外を繋ぐ仕事」について何も具体的には説明できなかったのです。

具体的にどう進めるのか、想定している顧客は誰で、競合相手は誰なのか、どうやって顧客に選ばれるようになるのか、どこでどう付加価値をつけお金をもらうのか・・・などなど、考えることすらしていなかったのです。

外国語が話せて、言語や文化の壁を越えるというのは確かに面白いし、楽しいのですが、ここまでであればただの「国際交流」です。何をやるとしても、どうやってお金をもらうということを考えて、初めて「仕事」となるわけでここは当時の私の意識が至らなかった部分だと思います。

仕事に関する基礎能力は仕事をして初めて気づく

卒業後は某大手通信会社に勤務しており、当時は中国語にもインターネットにも関係がない業務で不満ばかりだったのですが、それでも渋々仕事をしている内に、自分の特性に合った仕事・合わない仕事というのが見えて来るようになりました。

最初は嫌々やっていたこともありましたが、1年ほど我慢するうちに「食わず嫌い」に気づき、自費で専門書を買って勉強したものもあります。実務を通して、初めて気づき、本を読んで理解を深めることもあるのです。私の経験の一部を挙げるとこんな感じです。

  • 「法的思考能力」がかなりあり、和文・英文の契約書類の作成や法律や関連規定を読むことが苦にならなかった
  • 「法的思考」の延長で、会計も財務会計や管理会計の意味なども含めて、スムーズに理解できた。
  • 雑学豊富だったので、ブレインストーミングで色々なアイデアを出すのが得意だった
  • アイデアを出すときに自分が実行するときにどうするかも考えるため、「企画を具体化する能力も」結構あった。
  • 100ページ以上の細かい作業手順書などを作るのも意外に得意で、集中力もあった。
  • 社内の人脈づくり、仕事の上での貸し借り。大きなプロジェクトを進める上では実務面でのキーパーソンを押さえるのが大事なのだが、意外に得意だった。
  • 営業、お客さんのところに訪問してお茶でも飲んで話をしながら需要を引き出していくのも意外に得意だった

自分なりのスタイル、勝ちパターンを作る

こうやって自分なりの得意分野、仕事のスタイルができると、周囲も「あの件は○○さんにお願いしようかな」と頼るようになると思います。こうやって得意な分野に自分の仕事を誘導して実務をこなし更に磨きをかけていきます。

その一方で隣接分野などにも得意領域を広げていくことも忘れないようにします。こうやって自分なりの勝ちパターンをビジネスで確立していくのが良いと思います。

最初は「オンリーワン」ではなく「比較優位」を意識しよう

ここで誤解してはいけないのは、少し前まで学生だった若い人がそんな簡単に仕事の能力で先輩方を追い越せるわけではないということです。最初から「オンリーワン」を追求するととても大変です。ここでは是非「比較優位」という概念を知ってください。

簡単な仕事、例えば「ネットでの情報収集」であれば、先輩よりは時間がかかるけど、後輩一人でもできるとします。そうすれば後輩は先輩に代わって「ネットでの情報収集」の仕事をまず行い、先輩をサポートします。

先輩はその分時間が空くので、その時間を有効に使って、先輩にしかできない付加価値の高い仕事を行います。こうやって分業を行うことで、能力が高くない新人であってもチーム全体のアウトプットを高めることに貢献できるわけです。

後輩もずっと「ネットでの情報収集」を行い、レポートとかを出していくうちに、この業務に慣れ、スピードも質も向上していくはずです。そうすると次に先輩から引き継げる業務を探すことになるでしょう。こうやってOJT(On-the-Job Training)も進んでいくわけです。

こうしているうちにあなたの潜在能力も開花して、職場での「オンリーワン」で貢献できる話も出てくると思います。こうなればしめたものです。

自分を知るのも、自分マーケティングの一環

こうやって数年かけて自分の特性を見極めて、ようやく自分がどの職場に行っても、それなりに存在価値を出せるようになるだろうという自信もでてくるでしょうし、より積極的な転職や起業もできると思います。

地味なようですが、ビジネスパーソンとしての自分の能力が未知数な場合は、こうやってまずは自分を知るのもとても大事だと思います。

(2013年7月4日 更新)

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