台湾では「最初は自宅の一角で登記」というのは難しいので、台湾進出や起業にあたって必ず登記住所やオフィスを探す必要があります。しかし台湾は起業が盛んなお国柄、目的に合ったオフィスを見つけることは難しくありません。

最初から会社登記可能な場所を探す

オフィスを探す場合、台湾では最初から「会社登記OK」で貸し出している場所を探す方が早いです。台湾の建物は使用目的がかなり厳密に決められており、事務所で使用できない物件に登記することはできません。

大家さんから見ると、所有している物件の使用目的が住宅かオフィスかで、不動産関係の税金が大いに変わってきます。営業(商業)用となると税率がかなり上がるので、大家さんに使用目的の変更を受け入れてもらうのはかなり困難です。

また会社登記手続きを行う際、事務所の賃貸契約書以外に、大家さんの同意書、各種証明書類など、大家さんに様々な書類を出してもらわなくてはいけません。大家さんに黙って登記は不可能です。

会社登記住所だけ借りることも可能

台湾ではビジネスセンターで会社登記用の住所だけ借りることもできます。会社登記用の住所+郵便物受取代行であれば毎月4千~5千台湾元くらいからあると思います。実際の仕事は家やコーヒーショップなどで行うことになります。

余り安いところだと名刺に会社登記住所を印刷することを禁止されたり、書類以外の荷物の受け取り代行を拒否(保管スペースが必要なため)されたり、郵便物が届いたら有無を言わさず自動的に転送(=転送費用を取られる)など、とにかく融通が利かないので、その辺はよく確認した方が良いでしょう。

自分専属のスペースはかなり便利

私も最初は登記住所だけ借りていたのですが、結局ビジネスセンター内の小さなオフィスを借りることにしました。机が2~3つ置ける程度の小さなものであれば毎月2万~3万台湾元くらいからで確保できると思います。負担は増えますが、お金を出すだけのメリットは十分あると思います。

まずお客さんがオフィスに来たいと言っても来ても、受付の人が対応してくれ、共有の打ち合わせスペースや会議室に通すことができます。「小さい所ですが・・・」でも言えるのと、「実はバーチャルで・・・」としか言えないのでは大違いです。

また書類や荷物が来たら部屋に入れておいてもらえるので、受付の人がいる時間内に受け取りに行く手間もありません。さらに仕事とプライベートを分けた方が生活のリズムも取り易いですし、Skypeや電話で声を出しても迷惑を掛けなくて済むし・・・繰り返しになりますが、お金を出すだけのメリットは十分あると思います。

ビジネスセンターの共有スペース・設備も要チェック

ビジネスセンターの価格差は、立地条件や面積以外にも共有スペース・設備に反映されることが多いです。特に共有の打ち合わせスペースや会議室が少なかったりすると、お客さんが来ても打ち合わせするスペースがなかったりして大変なので、確認しておいた方が良いでしょう。

逆に個人的にはあまり要らないかな・・・と思うサービスもあります。例えば電話受付代行やFAX受信代行は、携帯電話やITサービスを上手く活用することで代替できるし、コストも安く上がる可能性があります。

住宅兼事務所も可能だが・・・

アパート・マンションを探す際「会社登記可能」と書かれている物件を選べば、住居兼事務所ということも可能ですが、物件の数は決して多くなく、選択肢が豊富とはいえません。価格的にもそれほど節約にならないと思います。

事務所と住居で求められる条件も違うでしょうし、もし良い物件が見つからない場合は仕事とプライベートを分ける意味でも、無理に一緒にしない方が良いのではないかと思います。

オフィス以外の用途で使う場合は注意

オフィス以外にも、倉庫、店舗、教室、工場など・・・で物件を借りる際も、建築物使用許可証(建築物使用執照)に記載されている使用用途と合っていなければ使えない場合があります。ちゃんと不動産業者や会計士に確認してください。

※ご注意:本記事は実体験を元に書いていますが、制度の変更や行政解釈の違いもありえますので、あくまでも本記事は参考情報に留め、最終的な確認は実際の会社設立時に再度行ってください。

(2014年8月31日 更新)

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