海外ビジネスの第一歩に台湾が最適な理由。海外との取引・海外進出・海外展開・海外起業には台湾がおススメ!

日本の中小企業が初めて海外進出・海外展開を行う際、どこが良いのでしょう?やはり市場規模で選ぶべきでしょうか?海外ビジネス・海外進出・海外展開を考える日本の中小企業にまず台湾をお薦めしたい理由について説明します。

台湾・香港・シンガポールの比較表

アジアの国際都市として良く上げられる香港やシンガポールと台湾を比較しながら見てみましょう。

項目台湾香港シンガポール
面積36,193㎢
(九州)
1,104㎢
(沖縄本島)
719.2㎢
(淡路島+α)
人口2,300万
(近畿7府県)
730万
(埼玉県)
560万
(兵庫県)
移動時間(成田より)4.0時間5.5時間 7.5時間
親日度
給与(日本100)51.987.493.2
インフラ

適切な市場規模、面積は九州、人口は近畿に匹敵

台湾の面積は九州とほぼ同じですが、人口は九州の2倍近く(台湾2340万・九州1310万)、近畿地方(2府5県・2260万)よりもちょっと多いくらいです。中小企業の方で九州や近畿2府5県を小さな市場と思う方はそんな多くないはずです。でも海外となると「10億」など大きな数字と比較してしまうので錯覚に陥りやすいのです。

親日的&かなりの経済力を持つ台湾人

電通の「ジャパンブランド調査2018」では親日度(日本に対する好意度)が一番高い国として台湾が上がりました。 台湾では日本番組専門チャネルもあり、日本に関する番組や書籍も豊富。とても日本に関心を持ってくれている人々です。

台湾の人口は2300万人ほどにもかかわらず、台湾からは観光や商用で年間1000万人超が出国しており、一定の経済力があることがお分かりいただけると思います。ちなみに日本は1億人以上の人口なのに、出国者数は年間1900万超ほどです。

その中で450万人以上の台湾人観光客が日本に遊びに来てくれました。これは日本から台湾を訪れる観光客(190万人)を大きく上回ります。

さらに平成23年の東日本大震災では官民合わせて台湾からの募金額は200億円以上になりました。絶対額で見てもダントツ世界一、人口を考えると台湾国民1人当たりの金額は他国の何倍にもなります。

人件費はほぼ日本の半額

台湾の人件費は他の地域と比べても安い方に入ります。日本と比較すると約半分です。ちなみに表の数字は「非製造業:スタッフ(一般職)」の場合を比較しています。

輸出中心だが、日本からの輸入も多い

台湾日本
輸出317,400億円782,800億円
輸入259,500億円753,700億円
輸出-輸入57,900億円29,100億円

台湾は日本と比べても輸出の割合が多い国です。輸入に関しては中国(19.3%)に続いて日本(16.2%)が主要な輸入相手国になっており、色々買ってくれています。

インフラは先進国レベル

顧客がいてもアクセスできなくては意味がありません。工場を建てようと思っても水や電気などを引いてくることすら難しい様では大変な費用が掛かります。つまり、通信・交通・物流・金融などのインフラが商売のやり易さに大きく絡んできます。台湾はこの点では先進国レベルだと言えると思います。

日本の経験や技術を活かす余地がまだまだある!

とはいいつつも台湾だって外国、日本とは違います。私も長年台湾に住んでいますが、日本より不便と思うことはまだまだあります。ここに日本の経験や技術を活かし、台湾社会に貢献する余地、つまりビジネスチャンスがあるわけです。

参考文献 (クリックすると一覧を表示)
  • 台湾 – Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%8F%B0%E6%B9%BE&oldid=73348853、2019年07月07日閲覧)
  • 香港 – Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E9%A6%99%E6%B8%AF&oldid=73367110、2019年07月07日閲覧)
  • シンガポール – Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB&oldid=73380333、2019年07月07日閲覧)
  • 九州 – Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%B9%9D%E5%B7%9E&oldid=72677573、2019年07月07日閲覧)
  • 近畿地方 – Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E8%BF%91%E7%95%BF%E5%9C%B0%E6%96%B9&oldid=73293911、2019年07月07日閲覧)
  • 訪日外国人旅行者数・出国日本人数|日本政府観光局(JNTO) (https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/in_out.html、2019年01月21日、2019年07月07日閲覧)
  • 台湾の基礎データ|日本政府観光局(JNTO) (https://www.jnto.go.jp/jpn/inbound_market/market_basic_taiwan.pdf、2019年07月07日閲覧)
  • 東日本大震災に対するアジア諸国の対応 – Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E8%AB%B8%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%BF%9C&oldid=72691365、2019年07月07日閲覧)
  • 電通、「ジャパンブランド調査2018」を実施 (http://www.dentsu.co.jp/news/release/2018/0427-009529.html、2018年04月27日、2019年07月07日閲覧)
  • 國情統計通報(第005號)|行政院主計總處 綜合統計處 (https://www.dgbas.gov.tw/public/Data/81818940CA7EAUC2.pdf、2018年01月08日、2019年07月07日閲覧)
  • ジェトロ世界貿易投資報告 2018年版 (https://www.jetro.go.jp/world/gtir/2018.html、2019年07月07日閲覧)
  • アジア・オセアニア各国の賃金比較(2019年5月) (https://www.bk.mufg.jp/report/insasean/AW20190508.pdf、2018年05月08日、2019年07月07日閲覧)

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