台湾のフリーペーパー「爽報(Sharp Daily)」2015年11月09日付に「東區店租貴醫美退居巷弄(台北繁華街「東区」の店舗賃料高騰、美容整形クリニックが裏通りへ撤退)」という記事が出ていました。

台北の「東区」ってどこ?

「台北市・東区」という正式な行政区分はありません。行政区分で行くと「東区」は台北市大安区の東に当たります。元々は下図の黄色の部分だったのですが、徐々に東に拡大し、今は赤色の部分も「東区」に入れることが多いです。

東區の範囲(Google Map)

東區の範囲(Google Map)

表通りの店舗賃料が坪2.5万台湾元、10万日本円近く!

記事によると「東区」の表通りの家賃が毎月坪2~2.5万台湾元、記事執筆時点のレートだと日本円で7万円ちょっとから始まり、高いと10万円近くとのことです。これは筆者が聞いている相場と概ね合致しています。

あの小籠包の有名店「鼎泰豐(ディン・タイ・フォン)」の「東区」にあった支店が撤退したのは賃料が高すぎたせいではないか?という報道など、この「東区」のステイタスと店舗家賃高騰に関する報道は頻繁に見かけます。

裏通り or 2階に移れば店舗賃料が半額

さすがにこれでは、美容整形クリニックでも利益が出ないので、どうしているかというと、同じ表通りでもビルの2階に入居したり、1本裏の通りに店を構えることで店舗賃料を節約しようとしています。

表通りでも2階だと毎月坪4,000~5,000台湾元くらい、一本裏通りに入ると毎月坪4,000~8,000台湾元になります。どちらを選ぶかは、表通りに看板を掲げられる or 店への入りやすさを重視、など各業者の判断によります。

「東区」を目指すか、避けるか?

飲食チェーンなどでは東区を避けるように展開している業者もいます。あえてそうしているのか、店舗賃料が折り合わずに自然とそうなったのか、どちらかは分かりませんが、それも一つの考え方だと思います。

店舗を出す場合にどこにすればいいのか?というのは私たちもよく受ける質問ですが、その場合はまず「東区」を含めて色々な台北市の繁華街を視察することをお勧めしています。

黙っていてもお客が来る立地はどうしても高くなります。賃料が安い店舗でも、経営者独自の嗅覚と工夫でお客さんを呼び込むイメージができるかどうか、これが賃料の高い台北で店を経営するためには重要になってくると思います。

(参考資料)

  • 爽報(Sharp Daily)、2015年11月09日付
  • 東區店面租金沒有極限 鼎泰豐也租不下去了? (http://news.housefun.com.tw/news/article/93889577331.html、中国語、2015年11月18日閲覧)
(2015年11月18日 更新)

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