平凡人@台湾の台湾起業物語(13)出資金入金、会社設立登記、統一編號

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本記事は「台湾で起業」運営会社変更以前に「平凡人@台湾」が書いた記事です。情報が古く、至らない部分も目に付きますが、当面はこのまま公開を続けさせていただきます。台湾起業・進出の最新情報については新しい記事をご確認頂けると幸いです。(平凡人@台湾)
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銀行口座が開設できたら「匯款(振込)」です。出資人名義で振込を行う必要があります。
新台湾ドルでの出資の場合は普通に台湾内で銀行振込を行います。「跨行匯款(銀行間振込)」を行う場合は手数料を取られますが、「入戶(同じ銀行で振込)」を行うとかかりません。振り込んだら「存摺(通帳)」に「補登 (記帳)」を行います。
外貨での出資の場合はもう少し慎重に行う必要があります。台湾ドルの出資額ちょうどを振り込むためには、外貨でいくら振り込めばいいかを、当日の為替レートを元に銀行に計算してもらい、その金額を海外から振り込む必要があります。多くても少なくてもいけません。この辺の手順や方法は口座開設時に銀行と良く確認しておくことをお勧めします。
その後、日を改めて振込完了日の「存款餘額證明書(口座残高証明書)」を取得してください。振り込んだ当日に振り込んだ額を織り込んだ「存款餘額證明書」は取れないので、日を改めて申請する必要があります。中国語か英語か聞かれる場合もありますが、どちらでも良いです。実際は両文併記になっている場合が多いので、そんなに心配は無いと思います。
問題なければ、存款餘額證明書の原本、存摺のコピー、「匯款回條」(「匯款委託書證明聯」など銀行により言い方が異なりますが、振込控のこと)のコピー、そして公司名稱及所營事業預查表の正本を渡し、投審會に資金審定(出資金確認)をしてもらいます。必要書類はその時々によって違ったりするのですが、大体こんなものだと思います。
經濟部投資審議委員會(投審會)の資金審定(出資金確認)が終わったら、ようやく公司設立登記(会社設立登記)です。会計事務所がやってくれますが進捗はこまめに確認しましょう。
登記されたらビジネスには不可欠な「統一編號(トンイーピェンハオ)」が決定します。「統一編號」は台湾政府機関では”Government Uniform Invoice Number(政府統合請求書番号)”と訳されたりしていますが、脱税防止が主眼で導入されたものなので”Tax Identification Number”、日本語だと「納税者番号」という方が分かりやすいと思います。
会社で支払う物は一部の例外を除いて基本的に「統一編號」が記載された統一發票(税務インボイス)がなくては費用として計上できません。お店で「需要打統編嗎? (シューヤオ・ダー・トンピェン・マ?)」と良く聞かれますが、レジで統一發票を打ち出すときに統一編號を入れる必要があるかどうかを訊いている訳です。
※ご注意:本記事は実体験を元に書いていますが、制度の変更や行政解釈の違いもありえますので、あくまでも本記事は参考情報に留め、最終的な確認は実際の会社設立時に再度行ってください。

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