人口など市場の大きさだけでは見えない台湾の様々な魅力。特に日本の中小企業や個人が海外進出・海外展開・海外起業を行う際に台湾をお薦めしたい理由について、台湾ビジネス経験10年以上の日本人が書いてみました。

手ごろな市場規模

台湾の面積は九州とほぼ同じですが、台湾の人口は2340万人で、九州の2倍近く、近畿2府5県よりも若干上回ります。九州もしくは近畿2府5県を市場として「小さすぎる」と思う方はほとんどいないはずです。

中国やインドと比較し、人口や市場規模の小ささに言及される方がいらっしゃいますが、いくら何億人いてもその人たち一人一人にアクセスできなければ何の意味もありません。台湾はビジネスに手ごろな大きさであると思います。

充実したインフラ

先ほども触れましたが、顧客にアクセスするためには通信・交通・物流・金融などのインフラが非常に重要で、商売のやり易さに大きく絡んできます。台湾はこの点では先進国レベルだと言えます。

人口に対するインターネット普及率は台湾は80%で非常に高く日本とほぼ変わりません。かなりの田舎でもADSLや光ファイバーなどブロードバンド回線が普及していますし、スマートフォンや携帯電話は人口以上の数が出回っています。

交通も台湾版新幹線(高鉄)ができてからさらに便利になり、台湾北部の台北から台湾南部の高雄まで1時間半で行くことができます。物流も日本と同じく民間の宅配便と郵便局が競争しており、どんな田舎にでも確実に送ることができます。

決済手段もクレジットカードが普及していますし、銀行振込、コンビニでの支払なども広く使われています。

ネット+物流+決済のインフラがそろわないとできない、ネット販売(EC)も普及しています。台湾全土どこでも注文から24時間以内に配達、台北市内の場合6時間以内に配達、遅れたら割引するというECモールまであります。

法治国家でルールも明確

外資に対する細々した規制は余りなく、敢えて「外資(FIA法人)」や「内資」と分ける必要もないほどです。さらに日台間で「日台民間投資取決め」が締結され、日本からの投資に対する待遇や保護が明文化されました。

明文化されたルールがあったとしても、色々な理由を付けて相手国が守らなければ意味がありませんが、台湾は法治主義がしっかり根付いています。そういった意味でも台湾はとてもビジネスがしやすい国です。

法律などのビジネスのルールが明確で、担当者の裁量に振り回されることがありません。また政府機関に対する質問や陳情もルール化されており、そのルールに従って質問や陳情を行えば明確な回答をくれます。

親日的&かなりの経済力を持つ台湾人

台湾の人口は2300万人ほどにもかかわらず、2014年の台湾市場からの訪日旅行者は、282万9,800人と3年連続で過去最高を記録しています。

また平成23年の東日本大震災では官民合わせて台湾からの募金額は200億円以上になりました。絶対額で見てもダントツ世界一、人口を考えると台湾国民1人当たりの金額は他国の何倍にもなります。

また台湾からは観光や商用で年間1200万人超が出国するなど、先進国並みに経済力がある人々です(日本は1億人以上の人口なのに、出国者数は年間1400万超ほど)、意外に大きな市場規模があります。

日本との差異が適度

もちろん台湾も外国、日本とは色々な部分が異なり、思ったようにいかないこともあります。でも他の国と比べるとまだまだ共通点を見つけることは容易く、異なる点も解決方法は見つけやすく、克服しやすいです。また台湾での異文化経験は他の国に展開するときに当たっても参考になるはずです。

(参考資料)

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