高雄左營・自助新村のストリートアート(1)

中国共産党軍に敗れ、台湾に逃れてきた国民党軍兵士や家族、その子孫が住む移民村、「眷村(けんそん)」。最近では都市再開発の影響で一部を除きだんだん姿を消しつつありますが、そういった消えかけている眷村の一つ高雄左營の「自助新村」で女子大生たちによるストリートアート「眷村裡迷路(眷村で迷路)」が盛り上がっています。
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事の発端は去年の夏休み、2人の女子大生がここに迷い込み、駐在の警官に「ここ(で壁)に絵を書いてもいい?」と訊いたこと。意外にもあっさり「どうせ壊すから、思いっきり描きなよ」とOKをもらい、創作活動が始まりました。この辺の「ゆるさ」が台湾らしくて私的にはとても大好きです。
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創作活動はブログやフェースブックでも広がり、瞬く間に若い世代の注目を集め、近くの学生も参加するようになり、多くの若い人が自助新村を訪れるようになりました。この日も平日の午後なのに多くの人が狭い路地をウロウロしていて、写真を撮るのも一苦労でした。
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こちらはちょっと政治的?なんと現総統の馬英九と前総統の陳水扁がキスしています。
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これは上の排水溝とドアを上手く取り込んでいます。
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人類e進化(「人類の進化」、台湾語で「e(エ)」は「の」の意味)というタイトルですが、サルからいきなり「ア○ター」とはすごい進化です。
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「仁○」かと思ったら、近所の「仙姑茶葉蛋」の宣伝でした。「仙姑」とは女仙人、「茶葉蛋」はウーロン茶で茹でた卵で、台湾ではコンビニでも見かけるくらいメジャーな食べ物です。
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台湾の某大手コンビニのキャラクターが獅子の上に載っているように見えるのですが、きっと気のせいでしょう・・・
高雄左營・自助新村のストリートアート(2)に続きます。

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